建設ニュース

静岡県掛川市に避難タワー建設

静岡県の掛川市は2012年8月27日、津波避難タワーを建設すると発表した。

掛川市によると、人工地盤型は建設費が比較的少なく済み、地元からも、地面部分を活用したいとの要望が寄せられていたという。

しかし神奈川県でいうと藤沢市鵠沼海岸の県立湘南海岸公園に県が7月に設置した津波避難タワーに、津波が発生した際に実際に逃げ込めるのか、周辺住民や海水浴客らから疑問の声が上がっている。夜間から早朝まで出入り口の扉が施錠され、この時間帯はどうすれば避難できるかが広く周知されていないためだ。

実際には震度5弱以上の地震を感知した場合、夜間でも自動的にカギが解除される仕組みになっているという。しかし、8月25日現在、カギが故障しており、その際はパネルドアを成人女性の力でたたいたり、けったりして破れるという。

もっと県がしっかりとした説明をしないと宝の持ち腐れになってしまう可能性が高い。この神奈川県の件を参考に掛川市はしっかりとした説明などを作っていってほしい。

建設する予定の場所は海岸から1キロほどの今沢と菊浜の両地区に、施設の地面部分をコンクリートで固め、駐車場や朝市開催などに活用できる「人工地盤型」。2012年9月3日開会の市議会定例会に提案する補正予算案に、実施設計費約460万円を盛り込んだ。今沢地区は民有地、菊浜地区は公民館の駐車場に建設する。ともに標高15メートル以上の施設。最大375人、同600人が収容でき、各地区の全住民が避難できるという。2施設の建設費は総額約2億4400万円で、2013年2月の完成予定。同市はあと三つの避難タワー建設を計画している。