建設ニュース

2012年度 トラック運送会社 倒産件数

倒産

 

 

2012年度の運輸業者の倒産動向調査を帝国データバンクが発表した。

 

2012年度の運輸業者の倒産件数は420件と前年度と比較すると7.1%増加。ここ3年ほど減少傾向だったのが、4年ぶりに増加した。

業態別でいうと、トラック運送事業の倒産件数は282件と全体の67.1%と貨物運送事業が不振に陥っている事が判断できる。

地域別でいうと、関東圏が145件と全体の34.5%と最も多く、中部地方が増加率トップだという。

 

復興特需で東北地方の建設会社や運送会社が黒字に転向している中、関東から西の方はその恩恵を受けている企業はほとんどなく、倒産件数・率とのも増加している。

 

政治面だと民主党から自民党に政権が切り替わり、建設業界・運送業界の公共予算の増加が見込まれて、これから予算増加の兆しが出るかと思われる所に資金繰り含む体力が持たずに力尽きてしまった企業が多い。それだけ自転車操業に近い企業が多い事や昔ながらの手形の使用が当たり前になってきているので、現金化にできるまで期日が3ヶ月から長いのだと半年にまで掛かり、また現金化までに手形を振り出した企業が倒産した場合は、手形は不渡りでただの紙切れとなり、売掛金が未回収金となって自社の支払いができずに倒産という事になりかねません。

 

今回のような倒産件数の上昇を踏まえて手形決済から現金決済のみに変更するなどを含めて対策をしていかないと、自社まで倒産の危機になる可能性もあるのです。

 

負債規模でいうと、1000万~5000万未満だと173件と全体の41.2%で負債5億円から50億円未満の中堅企業で倒産増加の兆しがあるという。