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無資格の建築士、戸建て設計か?

1996~2004年度に神奈川県平塚市に提出された一戸建ての新築や増築の建築確認申請計12件に、設計者や工事監督者として記載された1級建築士の名前が、国に登録がされていないことが19日、平塚市への取材で分かった。

同県茅ケ崎市の障害者向け施設の改善工事でも、この人物が1級建築士として書類に記載されていたことが既に判明。同県藤沢市や鎌倉市でも、同じ名前が設計者として記載された物件が確認されており、県などが調べている。

平塚市によると、99年度以降の4件には1級建築士であることや虚偽の登録番号が記されていた。12件の中には、建築士法で木造建築士などの資格が必要な物件も含まれるが、県によると、この人物は1級建築士だけでなく2級建築士や木造の建築士資格もないとみられる。

この人物とは別に、青森県で2級建築士の資格を取得した男性が1級建築士の免許証を偽造し、神奈川県などで建物の設計や監理に関わっていたことが発覚している。