建設用語集

形鋼

形鋼(かたこう)とは、あらかじめH形L形などの一定の断面形状に成形された、材軸方向に長い鋼材の総称である。断面が円形または角形の中空断面のものは鋼管と呼ばれる。

主に構造用として土木・建築用の柱・梁・基礎杭や機械製品などに使われる。断面の形によって様々な形鋼があり、力学的合理性・使用目的によって使い分けられる。

形鋼は、熱間での圧延により作成される重量形鋼と、薄い鋼板を冷間で折り曲げ加工して作成される軽量形鋼の2つに大きく分けられる。単に形鋼と言った時は重量形鋼を指す場合が多い。

重量形鋼にはH形I形山形溝形Z形等の種類がある。重量形鋼の板厚は部位によって異なる。I形鋼溝形鋼のフランジ部の厚さは一様ではなく、内面に外側に向けてテーパーがつけられている。また、出隅のコーナー部にはエッジがあるが、入隅のコーナー部にはアール(円弧状の丸み)が付けられている。 軽量形鋼には山形、溝形、Z形、ハット形等の種類がある。軽量形鋼の板厚は部位に関わらず一定であり、コーナー部はアールを付けて折り曲げられている。