建設ニュース

八ッ場ダム、今秋建設

再開でも国交相「完成は2018年度」

大畠国土交通相は2011年2月4日の衆院予算委員会で、建設継続の是非を再検証中の八ッ場ダム(長野原町)について、仮に今秋に建設再開が決まっても、ダム完成は現行計画の2015年度から3年遅れの2018年度になるとの見通しを明らかにした。「3年遅れ」の日程は、再検証を進める国交省関東地方整備局が試算として1月に公表しているが、国交相が国会答弁で、具体的日程に言及したのは初めて。

佐田玄一郎議員(自民)から「秋までに(再検証を)やったら、ダムはいつ完成するのか」と聞かれ、国交相は「建設を進めるという判断になった場合、2018年ぐらいをメドに建設するよう進めていきたい」と答弁。地元住民が国交相との対話を拒否している現状については「信頼関係が損なわれていると受け止めている。2011年2月13日に知事や町長に、率直に私の考えを申し上げながら話を伺い、信頼を回復するようにしたい」と述べた。

また、2011年2月2日の同委員会では、金子一義議員(自民)から「中止になった場合、事業費のうち、地方負担部分は返すのか」と問われ、国交相は「一切の予断を持たずに検証を進めており、『どうなったか』という場合について、今は、お話する段階ではない」と答弁していた。