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福島 大型移動式クレーンが復旧

大型移動式クレーン

 

2012年11月14日、東日本大震災の津波で全損した大型移動式クレーンの復旧工事が終わり、福島県いわき市の小名浜港大剣ふ頭で供用開始式があった。小名浜港大剣ふ頭の大型移動式クレーンは、クレーン本体やレールが損壊し、2011年11月に復旧工事が始まった。期間にするとおよそ1年間の工事期間という事になった。

 

今年中には東日本大震災の津波で損壊した同様の10箇所の移動式クレーンが復旧する予定で、震災前の活気ある状態が期待されている。新しい大型移動式クレーンは、従来より大規模なコンテナ船にも対応し、荷役速度も約2倍に向上と機能面も向上し、作業効率アップが期待されている。今までは荷役できずに沖合で長期間停泊するケースもあったという。

 

しかし、良いことばかりではない。原発事故の風評被害などで、2011年の同港の取り扱いコンテナ数前年の半分以下に激減

 

このまましばらくは取り扱いコンテナ数は少ないままかと想定していたが、2012年4月からは外国船の入港も再開し、中国、韓国向けの定期便も出るようになった。その結果、10年の取扱数の8割程度まで回復しつつあるという。

 

ほんの少しずつ福島県を含む被災地は復旧していっている。