建設ニュース

姉歯元建築士7400万円賠償命令

姉歯秀次・元一級建築士による耐震強度偽装があった分譲マンション「グランドステージ鶴見」(横浜市鶴見区)の住民ら54人が、姉歯元建築士に損害賠償を申入れた訴訟で、東京地裁(植垣勝裕裁判長)は27日、請求通りに7400万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

判決によると、住民らは2000~05年にマンションを購入。同年11月ごろ、姉歯元建築士による耐震偽装が発覚した。判決は「マンション倒壊の不安を感じたり、転居を余儀なくされたりした。訴訟にも多くの時間と労力を使い、精神的負担は大きい」として、1戸あたり200万円の慰謝料を支払うよう命じた。

姉歯元建築士は、建築基準法違反などの罪で懲役5年の実刑判決が確定している。