建設ニュース

貨物運送事業者の燃費評価制度を実施

 

 

東京都環境局は貨物運送事業・荷主企業・都民が協力してトラックのCO2排出量を削減する新たな仕組み「貨物輸送評価制度」の本格実施が決まった。

 

そもそも東京都環境局って何?って思う人もいると思うので簡単に説明させていただきます。東京都環境局とはその名の通り、地球温暖化から自動車などの排ガス、大気汚染や緑地保全、廃棄物処理についての問題を解消する局です。所在地については新宿区の都庁と立川に事務所が存在します。

 

話が若干逸れてしまいましたが、実際の対象や手順や期間については下記の通りである。

 

 

  • 評価対象
  • ① 貨物運送事業車(緑色の営業ナンバー)
    ② 燃費データの提出が可能な貨物自動車

  • 必要書類
  • ① 申請書
    ② 自動車検査証の写し
    ③ 燃費管理記録シート(平成24年4月から平成25年3月までの1年間分の記録が必要)
    ④ 燃費管理に関する事業者の取組内容がわかる資料

  • 申請期間
  • 2013年5月7日(火曜日)~2013年5月21日(火曜日)

 

 

今回の東京都環境局の実施について、評価を求める企業は果たしてあるのだろうか?理由としては企業にとってメリットはそこまで大きいとは思えない。確かに燃費効率などを踏まえての指導などはありがたいが、中小企業は少なくとも燃費を気にして仕事をしている所は少ないだろう。大企業であれば、上からの指示であれば全体が従い、ドライバーとしてはさらに制限が掛かって辛い形になるだろう。

 

しかも評価は「★」「★★」「★★★」の3ランクだそうで、これまたわかりやすいが安易な評価タイプである。

 

ガソリン代が高騰し、企業が燃費効率の改善を行っている中、果たしてこの対策は各企業で功を奏するか期待である。