建設ニュース

ラフタークレーン、落下寸前の事故 原因

ラフタークレーンの事故

当サイトでも紹介させていただいた、2012年9月に北海道新十津川町の徳富(とっぷ)ダムの建設現場でラフタークレーン車が横転し、宙づりの状態になった事故で、国土交通省北海道開発局から事故原因が発表されました。

 

事故原因は、クレーン車のアームの部分を基準を超えて傾けて作業していたことなどからバランスを崩して横転したとする調査結果をまとめました。

 

この事故でラフタークレーンの運転手が救助に3時間も掛かった事はテレビや新聞でも取り上げられていた。あと少しの傾きでラフタークレーン車は真っ逆さまに転落する恐れがあり、運転手は少なくとも死ぬ可能性も考えていたに違いありません。

 

国土交通省北海道開発局が2012年11月13日公表した調査結果によると、クレーン車は、本来届かないはずの25メートルほど離れた場所に荷物を運ぼうとしてアームの部分を基準を超えて傾けていたのと安全装置のスイッチが切られていたということです。

 

安全装置のスイッチ確認は作業前に必ず確認しないといけないないといけないはずです。つまりクレーン操縦者かつ企業の責任という事になります。

 

北海道開発局は、こうした人為的なミスが重なりクレーン車がバランスを崩し横転したとしていますが、なぜ安全装置のスイッチが切られていたのかは判明しなかったということです。北海道開発局は今後の対策として安全装置が作動しているかどうかや作業が適切に行われているかを現場で複数の担当者が確認と再発防止に取り組むことにしています。

 

この事故で、救助に機材や人数が掛かっていましたが、金額はやはり責任がある企業が支払う形になるのでしょうか?ちなみに山岳救助の場合は、ヘリコプターを使ってしまうと軽く100万円以上の金額を救助費として支払わなければいけません。なので、簡単にはすぐ救助を依頼するのにも躊躇してしまいますね。

 

それでもお金よりも大事なものは「命」なので、事故状況を冷静に判断し、救助が必要な場合は依頼するべきです。

 

一方、警察や労働基準監督署もそれぞれ事故の原因や作業の安全対策に問題がなかったかどうか調べています

 

参照
ラフタークレーン、落下寸前で救助に3時間