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住宅の傾きを安価に修正 新工法開発

住友林業日新製鋼、日新鋼管は4日、軟弱地盤で住宅が傾く不同沈下を修正するための新たな技術を開発したと発表した。高圧の水で膨らむ鋼管を住宅の基礎と地盤の間に設置し、沈下が起きた際には鋼管を膨らませて住宅を持ち上げ、傾きを補修する。従来の工法に比べて数割以上安いことを売りにして、施工現場での採用を進める。

新技術にはトンネル工事用の鋼管「ロックボルト」を加工して使う。通常は高さ約2センチメートル程度と平べったいが、高圧の水を注入することで円形に膨張。同約5.4センチにまで膨らむ。その際、鋼管1メートルあたり25トンのジャッキアップ能力があるという。