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韓国に鋼板工場建設へ

鉄鋼業界によると、中国鉄鋼大手で粗鋼生産量世界四位の宝鋼集団は、韓国GMの一次下請け会社GNSと共同で、京畿道南西部に自動車用鋼板加工工場を設置する内容の覚書を結ぶ計画だ。宝鋼集団は中国で生産した冷延鋼板を韓国に輸出し、新工場で加工した上で、韓国GMに納入する。

韓国GMは「既に宝鋼集団は、韓国GMの取引先を通じ、(同社の)自動車用鋼板の五%を納品している。残る九十%以上はポスコ、日本企業の鋼板を使用している」と説明した。

宝鋼集団は今年六月にも二百十億ウォン(約十四億九千万円)を投資し、工場の建設に着手する。本格生産は来年下半期からの予定だ。初年度は三十万~四十万トンを生産し、主に韓国GMに納品。将来的に韓国の他の自動車メーカーへの出荷や第三国への輸出も見込む。

宝鋼集団の昨年の鉄鋼製品生産量は四千三百三十トンで、韓国最大手のポスコ(三千七百三十万トン)を上回る規模。宝鋼集団は現代・起亜自動車の中国法人にも鋼板を納入している。